海外移住、海外留学、海外駐在、いろんな理由で生活の拠点を海外に移す時、事前に準備しておきたいのが国際送金の手段。
手数料がすごく高くなりそうなイメージがありますが、そもそもなぜ海外送金は高いのか、そして海外移住者で愛用者多数のTransferwise(以下、Wise)について登録方法と実際の使い方、私が日本からアメリカに30万円送金した時のタイムラインも紹介していきます。
また、今回お友達紹介リンクを貼っておきます。手数料は業界最安値ではありますが、紹介リンクから登録、送金していただくと送金手数料が無料にもなるので、試しに使ってみたいという形はぜひリンクからも登録してみてください。
国際送金のやり方
国際送金をする方法は
- 銀行を通して国際送金する
- Wiseのような会社を通して国際送金する
の大きく二つの方法があります。
なぜ国際送金は高いのか?
銀行で外国送金を行う際、Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication、略してSWIFTと呼ばれる仕組みを使います。このシステムは世界中の銀行と銀行の間で送金ができるので一見便利に見えますが、実は欠点もあります。
SWIFTを利用して国際送金をする場合、一見自分の銀行と現地の銀行だけの間のやりとりに思いますが、実際にはコルレス銀行というところを挟んで送金を行なっています。
つまり2つの銀行の間のやりとりではなく2つの銀行の間にいくつもの中継銀行を挟んでやっと送金ができるということです。
たくさんの銀行を中継するということは、それだけ
- 仲介手数料もそれぞれ取られる
- 処理に時間がかかる
ということにもなります。
生活費を送るだけなのにたくさん手数料がかかるのは馬鹿らしい・・・だからこそ海外在住者、移住準備をしている人にとって少しでも安い手段を探すことが大切になるのです。
国際送金手数料比較
それでは実際国際送金をする時にどれぐらい手数料がかかるかをみてみましょう。
こちらは実際に、この記事を書いている2021年10月21日、日本円1万円送る場合にかかる国際送金の手数料です。
オンライン銀行で有名なところでも1500円以上し、メガバンクだとしても2000円以上するところですが、Wiseだと123円、1.2%程度の手数料のみということになります。
また、送金する際の為替レートの点でもTransferwiseが選ばれています。
Wiseのサイトより
両替する手数料としても、送金手数料絡みても、なぜWiseが海外在住者に人気か分かりますね。
Wiseを登録しよう
Wiseは以前は登録した後の初めての送金の際にマイナンバーの提出が求められていました。そのため国外に出てから登録しようとするとどうしても現住所、求められる本人確認書類の提出でどうしてもうまくいかないという欠点があり、そのため海外移住予定の人は移住前に必ずしなきゃいけないことリストにWise登録を入れていたぐらいでした。
しかし2021年2月よりマイナンバーがなくても登録可能になっているので、すでに海外に引っ越ししてしまったという人でも気軽に登録、最安値での送金をすることができるようになりました。
マイナンバーなしでWiseを使用したい場合、会員登録時に非居住者を選択しましょう。一つ注意点としてあげると、マイナンバーなしで非居住者として申請をしても、本人確認として国内住所にWiseから手紙が届き、その内容を会員登録画面で登録する必要があります。
なので実家の家族などにお願いして届いた手紙の内容を送ってもらうようにしましょう。
登録に必要なもの
登録の際に必要なものについてもまとめていきます。
身分証明書
- パスポート
- 運転免許証
- マイナンバーカード
もしまだ日本にいてマイナンバーカードが手元にあるのであれば、マイナンバーカードを使って登録するのが一番簡単で、住所確認書類も必要ないです。
住所確認書類
パスポートまたは運転免許証で登録を行う場合には身分証明書以外に以下の住所確認書類の提出が必要です。
- 公共料金の領収証 – 電気、ガス、電話(携帯電話の領収証は不可)
- 銀行もしくはクレジットカード会社の明細書(写真もしくはスキャンしたPDF)
- 住民税の納税通知書、英国歳入税関庁(HMRC)からのお知らせ
- 車両検査証もしくは納税通知書
- 運転免許証(有効期限内、かつ住所記載のもの)
- 他金融機関や政府機関発行の書類
あると便利:オンラインバンクの口座
こちらは必須ではありませんが、送金手続きをする際に毎回銀行に行かなければいけないのは面倒・・・それを家族に頼むのも手間がかかりますよね。全てをケータイやパソコンで完結できるオンライン銀行を解説して手続きができる状態にしておくと、海外に渡航した後も送金手続きがスムーズにいきます!
それでは実際に登録してみましょう!
それでは実際に登録の仕方を一緒に見てみましょう!
まずはメールアドレス、パスワードを設定します。ここでの居住国は【現在海外に住んでいても日本を選択】、ここ大切です。
それぞれ入力したら「手数料無料で海外送金する」をクリックしましょう。
いくら送金するか聞かれる画面に映ります。もしもう送金する準備ができていれば送金する金額を入力しましょう。
まだ送金しない人は、ここで金額を入れたとしてもそれを必ず送金しなければいけないというわけではないのでご心配なく。
本人確認書類は実際初めての送金の際に必要になってきます。アカウントを作ることだけは個人情報なしで行うこともできますが、いざ送金が必要になったときに本人確認が終わっていないとなると後から身分証明書の提出など必要になるので、もし可能であれば初めから少ない金額を送金して本人確認関係も済ませておくのがお勧めです。
送金がビジネス目的か個人的な送金かを選択します。生活費などであればpersonalですね。
自分の情報を記入していきましょう!ここで記入する住所は日本の住所で記入します。
誰に送金するかを選びます。ご自身の口座に送るのであればMyself、まだ海外で口座がなく、一時的にパートナーや友達に送る場合はSomeone elseを選択します。
送金先の口座保有者の名前、routing number, 口座番号を記入します。routing numberというのはSWIFTみたいなもので、世界中のどこの銀行のものかを特定するために使われる番号です。もしRouting numberがわからない場合はSWIFTコードでも送金することが可能です。
送金先でsaving(貯金用)口座か、checking(支払い用)口座、どちらに送金するかを選びましょう。
この先に行くと本人確認書類についての画面に移動します。画面に従って必要な本人確認書類を提出しましょう!
Wiseを使って送金してみよう
それでは実際に送金するときにはどんな流れになるかを解説していきます。
流れを簡単に説明すると
- Wiseのアプリで送金申し込みをする
- オンラインバンクの口座から指定口座に振り込みをする
- 着金するのを待つ
というシンプルな3つのステップです!
私は普段ケータイのWiseアプリと楽天銀行を使って送金を行っています。今回はそれぞれどんな流れでやるのか、画像付きでstep by stepで紹介していきます!
Step 1, Wiseのアプリで送金申し込みをする
アプリをらくとこんな画面になっています。まずは下のメニューの真ん中にあるsend「送金」をタップします。するとパソコンで申し込み時にもみたような「いくら送金するか」の画面になるので、ここでいくら送金するかを入力します。
すでに送金先の口座情報が登録されてある場合Who are you sending to?「誰に送金しますか?」で出てきますし、新しく登録することもできます。
登録してある送金先を選ぶとrouting numberやaccount numberが確認で出てくるので正しいかを確認しましょう。
確認ができたらconfirmをタップします。
どんな目的で送金するかを聞かれます。私が普段送金するときは生活費として送るので、いつも一番上のGeneral monthly living expensesを選択していますが、学費として送る場合、旅費の場合など他の理由の場合には適当なものを選びましょう。
送金するお金をどのようにWiseに送るかを選択します。デビットカードでWiseに送金する金額を送ることも、手動で銀行口座に入金するか選ぶことができますが、デビットカードで振り込む場合は手数料が高くなるのでご注意です。
一番手数料も安いのは銀行振り込みです!銀行振り込みを選択すると振込先口座の情報が出てきます。振り込みをする際、振り込み主の名前の後ろに必ずReferenceに記載のがるアルファベットと数字を記入しましょう。
こちらでどの顧客の送金かを照合しています。これを記入し忘れると手続きにもっと時間がかかる可能性があるので注意しましょう。
Step 2, 指定口座に振り込みをする
Wiseでの送金申請が終わったら、最後に出てきた指定口座に送金する金額を振り込みます。オンラインバンクを利用している方はWiseの振り込み口座をよく使う振込先に登録しておくとこれからの送金が楽ですね!
もちろんATMや銀行で直接送金をすることもできます。
Step 3, 着金するのを待つ
アプリでは
- お客様からの入金を待っています
- 入金を確認しました
- 送金しています
- 着金を確認しました
この順番で今どんなステータスにあるのかを確認することができます。
お金を送るのってそうでなくてもちょっとソワソワしてしまいますが、Wiseの場合はどんなステータスなのか簡単に確認できるのもとってもいいですよね!
ちなみにもし何らかの理由で送金がうまく行かなかった場合、振り込んだ金額はWiseのアカウントに貯めておくか、もしくは初めに振り込んだ口座に振り返しするかを選ぶこともできるのも安心です。
実際に3000ドル分送ってみた
私は9月中ばに、生活費として日本の口座からアメリカの自分の口座に30万円を送金しました。その時のタイムラインをみてみましょう。
- 9月14日午前 Wiseで送金手続き
→オンラインバンクを使って指定口座に入金 - 同日夜 Wiseアプリでお金が振り込まれたことの確認メッセージ
- 9月15日朝 お金を送金したことの確認メッセージ、着金確認中
- 9月15日夜 入金
ケータイの画面で見ると9月16日にTransfer successfully sentとなっていますが、実際は半日ぐらい前には着金していました。
週末などの関係で日数がもう少しかかる時もありますが、今までに何回か送金した経験からいうと3日ぐらいで完結することがほとんどです。
ちなみに送る先は自分の口座ももちろんですが、友人やパートナーの口座に送金することもできます。送金するためにはそれぞれの銀行のrouting numberと口座番号、口座の保有者の名前が必要になります。
以上がWiseの利用方法です!
実は私、昔アメリカに留学していたときにこちらで銀行口座を開こうと80万ぐらい現金で持ってきたのです。100万以上現金で持ち込むと税関での申告が必要になってしまうし、でも国際送金で手数料をたんまり払うのは馬鹿馬鹿しいし・・・でもまとまった現金を持っての飛行機での移動、LAでの一泊、そして留学先までの道のりはちょっと怖かったです。
しかも、私はヘマをしてLAで一泊したホテルになんと40万丸っと入った財布をそのまま忘れてくるというヘマをしたことがあります。笑
その時はいろんなご縁と運が働いて一円も減らずに手元に財布もお金も戻ってきましたが、でも思い返せばその財布が戻ってこなかった、お金だけ丸っと抜かれててもおかしくないですよね。
その時にワイズのことを知っていたらもっと安全な方法で早く送金できたのになあ、と思います。
これから国際結婚/駐在/留学などの理由で海外移住の準備をしている方、ぜひWiseに登録しておきましょう!