グリーンカード提出書類の解説編も後半に差し掛かってきました。今日はApplication for Employment Authorization、またの名をI-765について解説していきたいと思います。
グリーンカードや永住権の申請の際、提出する書類は人によってそれぞれです。直近で解説してきたI-485, I-864については必須で提出しますが、こちらの申請書については「必要な人は申請する」書類の一つです。
改めて、グリーンカード提出の際に私が提出した書類のまとめはこちらの記事から確認してください。
それでは早速みていきましょう!
グリーンカード申請のために必要な提出書類、申請料金、申請書の内容はその時々によって変わります。
こちらで記載するものは2021年7月時点での情報をまとめていますが、皆さんが申請する時にはこちらのブログは参考にしつつも必ず最新情報を確認してくださいね!
最新のインストラクション、申請書はこちらからダウンロード可能です。
I-765は何のための申請書?
この申請書はEmployment Authorization Document 、略してEADという、いわば労働許可証を申請するためのものです。
この記事を読んでいる人のほとんどがK-1ビザでアメリカに入国してからグリーンカードの申請準備を行っているとお思います。私たちはグリーンカードが手に入ると、このEADという労働許可証がなくてもアメリカの現地で就労することができますが、問題はグリーンカードが発行されるまでに結構長い時間がかかるということ・・・・
EADは元々申請してから半年程度で手に入ったため、グリーンカードが届く前に、できるだけ早く就労したいという人が元々は申請するものでした。しかし、最近ではコロナの影響もあってこのEADでさえも発行に7ヶ月ー10ヶ月近くかかっているケースも見受けられます。
なので、もし就労を急いでいないのであれば特に提出しなくてもいいかな、とも正直思います。
インストラクションを見てみよう
それではインストラクションを見ていきましょう!
今まで同様インストラクションの中でもK-1ビザで入国してきた人に関連のありそうな部分を抜粋して解説していきます。もし違うビザの関係でこの申請書を作成している人は、ご自身でもぜひインストラクションを確認してみてくださいね。
Who may file form I-765?
どんな人がこれを申請できるかに関したなのですが、結構項目が多く、私たちに関係することは15ページ目にやっと出てきます。
一見ここで見るとK-1ビザの人はKビザを使って入国した90日間のみこの労働許可証が有効となる旨が書いてありますが、(1)の最後の方にも記載されている通り、Adjustment of Status、つまりグリーンカードの申請をしていて審査の過程にある人もI-765の申請が可能と記載れています。
こちらは同じページの下部に記載があるのですが、グリーンカードの申請を行うI-485と一緒に提出する人、もしくはI-485を申請していて現在発行待ち中の人が申請できるとの記載があります。
I-485を既に申請中でI-765は別で申請している人は、I-485を提出した後に送られてきたレシートのコピー等を補助書類として入れて、現在永住権への切り替え途中であることを提示しましょう。
Required Documentation
この申請書と一緒に指定された補助資料を提出する必要があります。もし指定された補助資料が提出されなかった場合、USCISはこの申請を却下する可能性があります。
Who may file for I-765の中でそれぞれのカテゴリーごとに指定されている補助資料を提出するように書かれていますが、もしI-485(グリーンカードの申請)と一緒に提出するのであれば、何か特別にステータスを証明するための書類を送る必要はせん。
もし既にグリーンカードの申請を行っていて、追加で後から申請する場合はI-485のレシートのコピー等を一緒に提出しましょう。
その他提出すべき補助書類は以下の通りです。
こちらに記載がある順番に並べましょう。
- 申請料金(詳しくは後半のWhat is the filling feeを参考にしてください)
- あなたの署名がされた申請書
- 以下の追加時補助書類
-最新のI-94(ただ、AOSと一緒に申請している人は提出不要です)
-もし過去にEADを持っていたことがある場合はそちらのコピー、ない場合はパスポートの顔写真の載っているページ、または発行されたビザのページ–2枚のパスポートスタイルの証明写真
証明写真はおなじみ2inch x 2inch、背景白かオフホワイトで取りましょう。写真の後ろには自分の名前とA-numberを記載します。
What is the filing fee?
通常申請料金は$410ですが、永住権の申請をしていて現在審査中の人は申請料金を免除されています。グリーンカードの申請の時に一緒にI-765を提出予定でこの記事を見てくださっている方が多いと思いますが、もし既にI-485(グリーンカードの申請)を提出し、後から別でこのI-765を提出するとしても、I-485のレシートを一緒に同封すれば申請料金を支払う必要はありません。
以上がインストラクションの中で皆さんに直接関係のありそうな項目です。
それでは次の記事では、実際に申請書類を記入していきましょう!