今回の記事ではグリーンカードへの切り替えについて解説をしていきます。
私は2019年11月からK−1ビザの申請をスタートし、コロナ禍で通常以上手続きに時間がかかかるも2020年11月にビザ取得、その後渡米し、2020年12月にアメリカ市民であるパートナーと結婚しました。その後AOSを1月に申請しましたが書類不備で一旦リジェクト、再度3月に申請し直して、この記事を書いている今はNOA1を受け取り、バイオメタリックスの連絡待ちです。
と、この自己紹介を読んだだけでも知らない単語がたくさん出てきてあわあわしちゃう方もいるかもしれませんね。。。でも大丈夫!
今回のこの記事ではグリーンカードへの切り替えの際、一般的に多くの人が提出する書類について詳しく解説していきたいと思います。
そもそもAOSって何?
そもそもよく出てくるAOSって何?そこからお話ししていきましょう。
私が取得したK-1ビザで入国すると90日以内に婚姻する必要があり、その後滞在し続けるためにはビザのステータスを変更し、グリーンカードを取得する必要があります。このステータスを変更するプロセスのことをAdjustment of Status、略してAOSと言います。
ちなみにAOSを提出する締め切りのようなものは明確に設定されていません。結婚自体を90日以内にできればAOSの提出は入国から90日を過ぎても大丈夫みたいです。
私はこの申請も含めて90日以内にしなければいけないと思っていたのですが、実際調べていく中でビザの情報に関するサイトを複数確認するとこちらのような記載がされていることが多かったです。
どうしても公式情報が見つからなかったのですが、こちらのページでも言われているように「USCISは明確な期限を設けていない」という情報が複数サイトで共通して言われているので、AOSは90日以内に出さなければいけないわけではない、という情報は信憑性は高いかなと思います。
どんな書類を送るの?
どんな書類を送るかは人によっても変わってきますが、私が提出したものが大体他の人も提出しているものなのでまとめていきたいと思います。
ビザ関係の記事の時には毎回お伝えしていますが、グリーンカードへの切り替え時の書類についても、その時々によって提出が必要な書類等変わって来ることがあります。必ず公式情報や公式ホームページの確認もしてから申請準備を進めてくださいね!
G-1145:電子データで進捗を受け取るための申請書
書類の受け取りや何か進展があった際、e-notificationを受け取るための申請です。申請といっても紙ペラ一枚で「これが私の連絡先です」って出すだけなので簡単です!
このような紙です。
こちらのサイトからダウンロードができます。
I-485:グリーンカード申請書
Application to Register Permanent Residence or Adjust statusという書類で、別名I-148といいます。こちらの書類は永住権の申請や私のようにK-1ビザからグリーンカードへの切り替えが必要な時に提出する書類となっています。
Kビザ申請時のようにそれぞれインストラクションの解説、記入例をこちらの記事で紹介しているので、今申請準備をしている方はぜひチェックしてみてくださいね!
一緒に提出した補助書類
インストラクションの方でもまとめていきますが、一緒に提出するものは以下の通りです
- パスポートスタイルの写真2枚
- 申請費用の小切手
- パスポートのコピー
- 戸籍謄本と英訳
- 現在のビザと入国スタンプのページのコピー
- 最新のI-94
- I-797のコピー
- 結婚証明書のコピー過去のアメリカへの入国の記録
- ワクチン接種歴の証明書
I-864:扶養証明書
こちらは経済状況の申告書です。現在の世帯収入や過去のtax returnの情報などを記入していきます。私の場合は夫が金銭的なスポンサーになるので夫の情報の入力がメインで、提出した書類もほとんどが夫のものです。もし学生結婚や就労状況などの理由でスポンサーをつける場合には、そのスポンサーの情報を記入、補助書類の提出となります。
一緒に提出した補助書類
- 過去3年間のtax returnの記録(米国市民のもの)
- 銀行口座の残高証明書(米国市民のもの)
- スポンサーになる人のパスポートコピー(私の場合米国人の夫のもの)
- 奨学金、学生ローンの残高、返済証明
- その他の金融資産の証明書(仮想通貨、不動産、株など)
I-944:経済状況の証明書
こちらに関しては、正直前から提出の必要がなくなると言われたりまた必要と言われたり、かと思ったらまたなくなる噂が出たり・・・という書類ですが、日本人側の経済力や過去の学歴などの申告です。
追記:7月22日(木)現在、こちらの申請書の提出は不要となっているようです。
一緒に提出した補助書類
- 銀行の残高証明
- 確定拠出年金(iDeco)
- 株、仮想通貨などの資産証明書
- 健康保険証
- 学生ローン証明書
- 大学卒業証明書
- 大学成績証明書
- 留学時の成績証明書、修了書
- 高校卒業証明書
- クレジットスコアのない証明書
Form I-765 :労働許可証
グリーンカードが届くとアメリカでも仕事をすることができますが、できるだけ早く就労できるようにしたい人が申請することができます。しかし、最近はEADの発行でさえ半年以上かかっているようなので、早く仕事ができるようになると言ってもほんの数ヶ月の差ですが・・・
ちなみに既にソーシャルセキュリティ番号を持っていない人は、EADの申請の際に新しく発行申請をすることもできます。一緒に発行できるので楽ではありますが、SSNを受け取るのがEADの受け取りと同時となりだいぶ先になるので、生活周りを整えるのにSSNを早めに取得したい人はEADと同時申請ではなく、先に申請してしまうのがおすすめです。
Form I-131 :海外渡航許可証
グリーンカードを申請すると、発行されるまでは原則国外に出てはいけません。ただ、家族の事情などやむを得ない事情で国外に出る必要がある場合もあると思います。その際にはこちらの海外渡航許可証を発行しておくのがお勧めです。こちらの許可証を持っていることで、再入国する際に現在グリーンカードへの切り替え中であることを証明できます。
しかし、一つ難点を言うと、この許可証があったとしても、結局入国できるかどうかは入国審査官の判断により、この許可証があるから国外に出て問題なくアメリカに帰ってこれると言うことを証明できるものではないと言うことです。
私はいざと言うときのために、念のため一緒に申請しておきました。
以上がAOSで私が提出した申請書のまとめです。
もちろん提出する時期やそれぞれの生活スタイルなどによっても申請するものしないものが変わってくると思いますが、是非参考にしていただけたらと思います。