さて!AOSの準備開始です!
AOSの準備は提出書類も補助書類も多く、果てしない作業に感じますが、一つずつ確認して進めていきましょう。
今日はグリーンカードの申請書のI-148のインストラクションを、押さえておくポイントごとに解説していきます。
ビザ申請に必要な書類や申請料金などはその時々によって変わります。
こちらで記載するものは2021年5月時点での情報をまとめていますが、皆さんが申請する時にはこちらのブログは参考にしつつも必ず最新情報を確認してくださいね!
I-148は何のための申請書?
この書類はアメリカでの永住権やビザから永住権への切り替えの際に提出することが必要な書類です」。記入する内容としては
- 過去の居住歴
- 過去の職務歴
- 犯罪に関する質問
など、Kビザを取得するまでに記入してきたないように近いものばかりです。
こちらからインストラクション、最新の申請書がダウンロードできるので、早速ダウンロードしてみましょう!
今回はインストラクションの紹介ですが、こちらの記事ではそれぞれのセクションごとにどんなことを記入するかを解説しています!
インストラクションを見てみよう
それでは実際のインストラクションを見ていきましょう。インストラクションは文量も多いし、全然見ない・・・なんて人もいます(実際私も初めは全然見てませんでした。笑)ただ、しっかり公式の正しい情報がまとまっている場所なので、目を通しておくのもお勧めです!
内容としては
- このビザがどんなことをするためのビザか
- どんな人がビザの申請をできるか
- 申請書それぞれの項目での記入に際する注意事項
などがまとめられています。
ここではインストラクションの中でもいくつかピックアップして書いてある内容を確認したいと思います。
When Should I File Form I-485?:I485はいつ提出すべき?
まずいつ申請書類を提出するかですが、K-1ビザで入国した人は入国してからパートナーと入籍し、配偶者となってからと記載されていますね!
What Evidence Must You Submit with Form I-485?:どんな追加書類の提出が必要?
追加提出が必要な補助書類は今皆さんがどんな移民カテゴリーにいるかによっても変わってきます。今この記事を書いている私はK-1ビザで入国して結婚してからのAOSなので、それに関する情報を拾っていきますが、別の移民カテゴリーでAOSをしている方はぜひインストラクションを一度読んでみてくださいね。
Photographs:写真
パスポートスタイルの写真を2枚提出する必要があります。白かオフホワイトのバックグラウンド、光沢仕上げ、写真の加工がされていないものを提出しましょう。
Government-Issued Identity Document with Photograph:政府発行の写真付き本人確認書類
パスポートの写真が載っているページを印刷して提出しましょう。
Birth Certificate:出生証明書
出生届や戸籍謄本、戸籍抄本など、自分の出生が確認できる政府発行の証明書のコピーを提出しましょう。外国語で発行された書類は全て英語の翻訳をつける必要があります。会社などに頼んでもいいですが、自分で翻訳したものでも大丈夫です。
もし出生届が何らかの事情でない場合は教会や学校、病院など、自分自身が出生したことを何かしらの形で証明する書類の提出が必要です。
2021年10月13日追記
ここ最近、AOS(グリーンカードの申請)時に自身で翻訳したものだと受け付けられず、第三者によって翻訳されたものが求められたとの事例を耳にしました。
Form Filing Tipsや戸籍謄本/出生証明の提出が必要な申請書のそれぞれのインストラクションを確認しても「第三者/機関による翻訳が必要」との記載はありませんが、もし心配な方はオンラインでcertified translationと検索すると有料ですが翻訳してくれる機関を探すこともできるようです。
Inspection and Admission or Inspection and Parole:入国した際の記録
国に入国する際に入国審査官と簡単なやりとりをすると思いますが、その記録を提出する必要があります。こう聞くと「え、記録って何?」と思われるかもしれませんが、皆さんもご存知の以下のものを提出すればOKです!
- 入国した時にパスポートに押された入国スタンプ
- 今回の入国に使ったビザのコピー
- 最新のI-94
私は上記を全て印刷して提出しました
Documentation of Your Immigrant Category:自身の移民カテゴリーを証明する書類
配偶者として申請をしている場合、上記にもあるようにI-797の提出をすればOKです。I-797はNOA2が来てから届くApproval Noticeのことです。
Marriage Certificate and Other Proof of Relationship:結婚証明書とその他関係性の証明
アメリカで結婚した時にもらったマリッジサーティフィケイトを提出しましょう。もし今回の結婚前に婚姻歴があるひとは前の結婚が正式に終了している証明書も一緒に提出する必要があります。
Evidence of Continuously Maintaining a Lawful Status Since Arrival in the United States:渡米後継続して合法的な状態でいたことを証明する書類
アメリカに滞在している最中に、違法滞在をしなかったり何か違法なことしていない、合法な移民ステータスでいたことの証明です。提出するものとして推奨されているものには以下のものが挙げられています。
- 過去取得したビザやそのビザの延長が承認された証明書
- 過去の紙で発行されていたものも含め、I-94の記録
- 学校に所属している証明書やビザ
- 過去アメリカに入国した際の入国審査官から押されたスタンプ
初め私は現在の滞在ステータスに対してのみ、違法滞在していない証拠のようなものを提出すればいいのかな?と思ったのですが、インストラクションでは過去のものも含め、アメリカに入国したことがあるもの全てに対してとの記載があったので、私は過去アメリカに入国した際のパスポートのスタンプを全てスキャンして印刷し提出しました。
Affidavit of Support:扶養証明書
婚約者ビザで入国した場合にはI-864という扶養証明書を提出する必要があります
Evidence of Financial Support:経済サポートの証明
Public chargeを受けることはない(可能性が低い)ということを証明する必要があります。public chargeとは日本でいう生活保護のようなものです。
自分自身、そしてパートナーがアメリカで生活をしていく上で経済的に政府の助けを受けなくても大丈夫ですよ!ということを証明する必要があります。こちらの証明としては一つ前に挙げたI-864というものの提出が指定されています。
Report of Medical Examination and Vaccination Record (Form I-693)
こちらではForm I-693の提出について書かれていますが、ビザ健診時に渡されたワクチン接種歴を印刷して提出すればOKです。I-693のインストラクションに記載があるのですが、K-1用に受けた健康診断が1年以内であれば別途健康診断を受ける必要はないようです。念の為健康診断を受けた証明、そしてワクチン証明として健康診断時に渡された紙の提出で大丈夫です。
この健康診断についてもし再度受ける必要がある場合は連絡が来るので、別途健康診断を受ける必要はありません。
Certified Police and Court Records of Criminal Charges, Arrests, or Convictions:逮捕歴、犯罪歴の証明書
日本、アメリカのみならず世界どこでも、過去に逮捕歴や犯罪歴がある人は申告・証明書を提出する必要があります。例えそれが飲酒運転など小さな事件だとしても全て報告、書類の提出をする必要があります。過去に犯罪歴や逮捕歴がない人は読み飛ばしてください。
逮捕歴のある人
- 逮捕されたときの証明書
- 裁判所からの最終通達や公的機関発行の逮捕に関する証明書
の提出が必要です。
刑罰を受けたことがある人
- 逮捕されたときの証明書
- 起訴状、判決書、そして最終刑罰についての証明書
の提出が必要です
謹慎期間や執行猶予期間を受けたことがある人(リハビリやコミュニティサービスを含む)
- 逮捕状
- 裁判の証明書や判決証明書
- 謹慎期間や執行猶予、与えられたコミュニティーサービスやリハビリを完了したことを証明する書類
犯罪歴があるもののすでに刑期を終えている、または時効が成立している人
- 犯罪が起きたときの証明書や起訴状、事情聴取の記録、裁判所の記録等
- 刑期が終了している、時効を迎えて記録からは消されている証明書
What Is the Filing Fee?:申請料金は?
この記事を書いている今日(2021年5月14日)の時点でI-485の申請料金は$1140です。ここにバイオメタリックの費用$85が追加されるので、こちらも一緒に支払い、合計$1225が現在の料金になります。
一緒に連れてきた家族で13歳以下の人も一緒に申請を行う場合
13歳以下の人に対しての申請料金は以下のように書かれています。
- 親と一緒にI-485を申請する場合は申請料金は$750
- 親と別で申請をする場合は申請料金は$1140
また、13歳以下の申請者はバイオメタリックの費用を払う必要はありませんが、それでもバイオメタリックを受ける必要はあります。申請を待っている間に14歳になってしまった場合は$85ドル支払う必要があります。
支払いをする際の注意点
小切手やマネーオーダーで支払う場合、アメリカにある会社、かつドルでお金を引きおろせる機関から発行されたものが必要です。
U.S. Department of Homeland Security宛に小切手、マネーオーダーを作成してください。
Where to File?:どこに送るの?
現在の郵送先はこちらのようになっています。
こちらも申請する時期によって変わる可能性があるので、こちらのサイトで確認してみてくださいね!
以上です!
実際のインストラクションには私が解説した以外のことも書かれていますが、K-1ビザで入国してグリーンカードに切り替える皆さんに必要そうなものだけをピックアップして解説させていただきました。インストラクションも申請書や提出が必要は書類もその時々によって変わります。ぜひご自身の申請をする時には最新の情報を確認してみてくださいね!