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【アメリカビザ申請】Expedite Requestの申請方法

ビザの申請やグリーンカードの申請をしている中で、緊急事態が発生し、急いで審査を進めて欲しいときありますよね。そんな時にできるのがExpadite requestです。
USCISではホームページでどのようにExpedite requestをすることができるのか、どんな条件で申請することができるのかについてまとめているので、今日はそちらについて解説していきたいと思います。

USCIS-How to make an Expedite Request

まず初めに

ビザの申請やステータスの変更などについてこのExpedite requestをすることができます。申請に対してUSCISは

  • 全てのExpedite Requestをケースバイケースで審査します
  • 緊急性を証明するための補助書類の提出を求めることがあります
  • 独自の判断で申請を許可するかどうかを決めます

どんな状況で申請することができるのか

Expedite Requestの申請を許可するということはあなたが申請したよりも先に申請した人たちよりも優先してあなたの申請を行うことなので、USCISも申請があった場合慎重にExpediteするに値するかどうかを判断します。Expedite Requestを審査する際、以下の状況に一つ以上当てはまる場合かどうかを確認しています。

会社、個人にとっての経済的打撃

申請しているビザや移民ステータスの変更が早急に行われない場合、経済的に大きな打撃がある、契約を解除しなければいけなくなる、他の従業員を解雇しなければいけなくなるなど、影響が多い場合申請することができます。

また、会社だけではなく個人レベルでも、ビザや移民ステータスの変更に時間がかかっていることが理由で仕事を失うことになる、仕事を失うような損失や業務上の障害が発生する場合、あるいは仕事がなくなることで生活ほどなどの公的サービスを受ける必要が出てくるなどの場合、Expedite Requestを申請することができます。

人道的理由

こちらに関しては一番解釈が広いです。私は現在グリーンカードの手続きに関して、このHumantarian reasonsという理由でExpedite requestを出しました。

人道的理由というのは特に制限がありません。病気、障害、生活環境、家族の不幸、または治療を受けるための緊急渡航、それぞれがExpedite Requestを申請する理由として挙げられます。また心身の安全が脅かされているなどの理由でも申請をする理由とすることができます。
もちろん旅行したいから、早く働きたいから、という個人の希望レベルはこちらには当てはまりません。

非営利組織で緊急性が認められた場合

アメリカの社会、文化にとって利益となる非営利組織の職員が申請する場合、申請者がその組織内でどのような役職、どのような役割を果たし、それがどのように緊急性があるかを証明する必要があります。

例えば医療系の非営利組織がコロナウイルス感染症に関する研究で急を要し、そのための大学教授や専門家を呼び寄せなければいけない時。例えば宗教団体で、その人がいなければ行うことができない宗教行事や習わしごとがある場合。

これらのような場合、Expedite Requestをする人自身がどのような人材で、アメリカ国内でその人材が不足しており、どのような緊急性があるのかを提示する必要があります。

政府機関職員で緊急性が認められた場合

こちらもどのような形態での「政府関係機関」なのかに関しては明確な制限はありません。労働局、防衛局、国土防衛局など政府関係で、ビザやグローンカードの手続きが滞ることでアメリカ合衆国に何か損害が伴われる場合にExpedite Requestを申請することができます。

この理由でExpedite Requestを申請する場合は、シニアレベル以上の職員によってこの申請がされる必要があります。

明らかなるUSCISの間違いの場合

もしUSCISのミスにより審査が遅れてしまっている場合、こちらを選ぶことができます。稀ではありますが、たまにUSCISが申請書類を無くしてしまったケースを聞くことがあるので、そのように明らかなUSCISのミスで申請に必要以上の時間がかかっている場合はこちらのカテゴリーで申請することができます。

Expedite Requestの申請方法

Expedite Requestをするのには何か書類を記入したりする必要はありません。申請をするには以下の二つの方法があります。

  1. USCISへ電話する
  2. Ask Emmaのチャットシステム

Ask EmmaはUSCISのサイトの右上にあるチャットサービスのことです。こちらをクリックするとこのような画面が立ち上がるので、ここからExpedite Requestを行うことができます。

USCISは電話がなかなか繋がらない、オペレーターに繋がるのに1時間近く保留することもあることで有名なので、チャットで行う方がスムースですね。

問い合わせをする時には必ずExpedite Requestをしたい申請書のレシート番号がすぐに送れるように準備しておきましょう。

Expedite Requestを出すとUSCIS Contact Centerはリクエストがあった記録を行います。そのリクエストが確認された後、その申請に関する追加の提出書類が求められることもあります。

申請方法について書かれている下に、亡命する人、難民申請する人のための情報が追加で記載されていますが、こちらのサイトで情報収集をしている人には関係のなさそうな部分なので割愛します。気になる方は公式サイトを覗いてみてくださいね。