ビザの手続き、グリーンカードへの切り替えなどをしていてあまり気にしたくないのがRFE, Reject, Deniedの文字たち・・・
実は私は全てを経験しました。笑
だからこそ、それぞれがどんなものなのか、そうならないためにどうすべきか、またこれらの通達を受けたときにどうすべきかについて解説していきます。
この記事で記載することは私の経験をもとにしたことです。それぞれのケースがRFE, Reject, Deniedになる理由は様々です。通達を受けた時の対処法も全てのケースを網羅しているわけではないので、必要に応じて専門家の意見を求めてください。
Reject:心配度★☆☆
こちらは申請の受付を「拒絶・拒否」される場合に受けるものです。よく聞く理由としてあげられるのは
- 申請書が古いフォーマットのものだった
- 申請料金に誤りがあった
という二つの場合があります。
ちなみに私はAOSを申請した際、Biometricsの申請料金を含むのを忘れており、申請の合計金額が間違っていたという理由でrejectされました。
rejectされたとしても再申請することは問題なく可能なので落ち着いて対処しましょう。
Rejectに防ぐために
Rejectを防ぐためには、以下のポイントを注意しましょう。
申請書はブログなどではなく公式のサイトからダウンロードすること
申請書のフォーマットは定期的にUpdateがかかります。申請書の右上にはそのフォーマットの期限がいつ切れるかも記載がありますが実際期限が切れている記載がされていても継続して使われているものが多いです。公式サイトからダウンロードしていれば期限に関しては特に気にしなくても大丈夫なようです。
申請料金をしっかり確認すること
インストラクションには必ず申請料金についての説明があります。こちらも申請時期によって値段が変わるので、必ず確認しましょう。
Rejectを受けたらすべきこと
もしRejectを受けた理由がはっきりわかる場合は、その理由をしっかり解消した上で再申請しましょう。もし理由がわからなかった場合はUSCISに電話で確認することも可能です。
私たちが申請料金の合計金額が間違っていてRejectされた際は、AOSを郵送してから通常であれば1ヶ月ほどで料金の引き落とし、レシートの受領をするはずなのですが、それが1ヶ月以上たっても連絡が何もなかったので、USCISに電話で連絡したところ、合計料金が間違っていたことが理由でRejectされたこと、申請時に送った書類を一式返送されたことを聞きました。
書類が一式返送されてきたあと、正しい合計金額で申請をしなおしました。
RFE:心配度★★☆
Request for Evidenceのことで、追加の書類提出が求められるときに受け取るものです。よくrefuse「断られる」ことと勘違いしている方もいますが違います。大抵は提出すべき書類に不足があった場合、提出されたものに追加して証明書などの提出が必要な場合に受け取ります。
追加の書類の提出がない場合は申請自体が却下Deniedされる可能性があります’。ただ、しっかり求められる書類を追加で提出すれば大丈夫なので、落ち着いて対処しましょう。
RFEに防ぐために
こちらは追加の書類の提出を求められるためのものなので、未然に防ぐためには提出時に
申請書類はしっかり記入されているかを確認する
USCISは書類の記入方法、提出の際の中事項をまとめたForm Filing tipsを紹介しています。もちろんこちらは「こうしてくれたら助かりますよ」というtipsではありますが、これらを一度しっかり読みましょう。
求められている追加書類に抜けなはいか
今までK-1ビザ、AOSの申請書の記入方法を解説してきた際にもインストラクションをそれぞれ解説しましたが、ご自身が提出するインストラクションにはしっかり目を通すことをお勧めします。
それぞれのインストラクションにはどんな証明書類の提出が必要かが記載されているので、そちらをしっかり同封することも大切です。
ブログなどではなく公式のインストラクションで指定されている追加書類がちゃんと入っているか
ビザの申請はその時々によって提出書類や提出が必要な補助書類などが変わる可能性があります。ブログなどで大きな流れを確認するのはもちろんいいですが、公式のインストラクションでどんな書類を求められているのかもしっかり確認しましょう。
また、補助書類は念には念を入れてたくさん提出するのも一つの手です。
インストラクションに記載がない無駄なものは入れる必要はありませんが、インストラクションに記載がある追加書類や補助書類は多めに入れても問題はないでしょう。
RFEを受けたらすべきこと
RFEを受けると自宅に手紙が届き、どんな追加書類の提出が必要かがしっかり記載されています。届いた手紙をしっかり読み、どんな追加書類が必要なのかをしっかり確認した上で必要なものを指定された期日までに郵送しましょう。
万が一「求められているものは送ったはずなのに・・・?」と思う場合、別の理由で引っかかっている可能性もあります。もし不安だったら弁護士さんなどに相談しましょう。
RFEに応じなかった場合、申請しているケースが無効になる可能性があるので注意しましょう。
Denied:心配度★★★
申請をする中で一番目にしたくない綴りがこちら。こちらは文字通り「却下」を表します。申請したケースが却下されたことを意味します。
私たちはRFEで追加書類の提出を求められた際に相手が求める書類が提出できなかったとの理由でグリーンカードのケースをDeniedされました。
詳しくはこちらの記事を見てみてください。
Deniedに防ぐために
Deniedされる理由は色々あると思います。偽装結婚を疑われた、お互いの犯罪歴、経済的に移民をサポートできるとの判断がされなかった、などなど・・・。
全てのシチュエーションを取り上げて全てを防ぐことはできませんが、せめてDeniedされないためにはまず、自分が申請する要項をしっかり満たしているかインストラクションをしっかり読んでみましょう。
経済的な理由に関しては、パートナーの収入が不安定な場合はジョイントスポンサーを事前につけておく、経済状況についてのRFEが来た場合は必要なさそうに思えてもジョイントスポンサーをつけるというのもいいかもしれません。
特にパートナーが自営業の場合、その事業形態、税金の申告方法によって引っかかる可能性があるのでこちらの記事にぜひ目を通してみてください。
また、もし過去の経歴などを考慮して申請に不安がある人は初めからプロの手を借りるのもありだとおもいます。AOSだと大体3000-5000ドルほどで申請をサポートしてくれる移民弁護士さんや行政書士を探すこともできると思います。
高く感じるかもしれませんが、すごくストレスのかかるプロセスで心配事を減らしたいのであればおすすめです。(私は個人的に、AOSは初めから弁護士にお願いしてもよかったかな、とも思っています。特に自営業の人は。)
Deniedを受けたらすべきこと
Deniedを受けたら、個人的にまずお勧めしたいのは移民弁護士に相談することです。どんな理由でDeniedになった下にもよりますが、Deniedを受けた後は基本的に二つの選択肢があります。
- 再度申請をする
- 国を退去する
30日以内に何かしらのアクションを取らない場合、強制退去になってしまいます。どんな理由でDeniedを受けたのか、そしてそれに対してどんな申請をすべきかについては専門の人の力を借りたほうがいいと思います。
私の申請したケースがDeniedになった理由、そして私たちに与えられた選択肢と私たちがしたことについては長くなるので、気になる方はぜひこちらの記事を見てみてください。
自分でもまさか、RFE、Reject、Denied全てを経験するとは思っていませんでした。通達を受け取るとどき!!!っとしてしまうかもしれませんが、それぞれ対処法やするべきことがしっかりあるので、それぞれを受け取っても落ち着いて対処してくださいね。