グリーンカード申請書類の解説編の最終話はI-131、Application for Travel Documentです!!(ここまでなんかすごく長かった・・・)
こちらも前回紹介したI-765同様、申請する人もいれば申請しない人もいます。今回も毎度の如くインストラクションを解説していくので、こちらがどんな申請書か、自分は申請すべきかどうか考えるのに役立てていただけたらと思います。
ビザ申請に必要な書類や申請料金、申請書の内容などはその時々によって変わります。
こちらで記載するものは2021年7月時点での情報をまとめていますが、皆さんが申請する時にはこちらのブログは参考にしつつも必ず最新情報を確認してくださいね!
最新の申請書、インストラクションはこちらからダウンロード可能です。
グリーンカード申請中は国外に出られない!?
まずは、この点についてお話ししていきたいと思います。
このことは皆さんも聞いたことがあるかと思いますが、USCISのページでもしっかり明記されています。
こちらのUSCISのページの、編みかけした場所をみてみましょう。こんなことが書いてあります。
「Adjustment of StatusでI-485を申請最中であり、Advance Paroleの書類なしにアメリカ国外に出た場合、特殊な例外を除いてUSCISはあなたのグリーンカードの申請を却下します。」
(筆者訳, USCIS ホームページより)
つまり、もしグリーンカード申請最中で国外に出たい場合はこのI-131の申請を通して取得できる書類を持っていなければいけないということですね。
今の段階で国外に出る予定はなかったとしても、いざ家族に不幸があったり止むを得ない理由で国外に一時的に出なければいけないことがあった時に申請してからでは取得までに時間がかかるので、グリーンカードの申請の時に一緒にやってしまうと言う人が多いのです。
実際に私もグリーンカードを取得する前に日本に帰ったり国外に出る予定は申請当初はありませんでしたが、念のために一緒に申請しておきました。
ちなみに、通常アメリカに来る際、出発先の空港でESTAやビザを持ってるかどうかが確認されます。この書類を持っていれば、ビザやESTAは必要なくなります。
上の画像をよくみていただくと記載がありますが、APを保持することはアメリカに入国できることを保証するものではありません。入国できるかどうかの最終判断は、あくまで入国審査官に委ねられます。
I-131は何のための書類?
それでは、なんでグリーンカードの申請の際にこの書類を提出する人が多いのかわかったところで、インストラクションを読み込んでいきましょう!
一つ前の項目でもお伝えした通り、この申請書はグリーンカード申請中に国外に出る必要がある場合、アメリカにビザなしで再入国するための書類です(こちらのブログでは婚約者ビザやアメリカ市民との入籍後の書類の解説をしているのでこちらの点だけに注目していますが、もちろんスクリーンショットの1、2の理由でこの申請書を提出する人もいます)
USCISのウェブサイトにも書いてあった通り、この書類を持つことがアメリカへの再入国を保証するものではありません。なので、この書類があったとしても、グリーンカード申請中に国外に出ることは多少なりともリスクを伴うと言うことですね。
また、編みかけしたところにも改めて記載されていますが、Adjustment of Status(Kビザからグリーンカードへの切り替え)最中、APを申請せずに米国外に出ると、私たちのグリーンカードの申請は特殊な例を除き却下されてしまいます。
General Requirements
このセクションでは、申請する人それぞれに対してどんな補助書類を提出すべきかが記載されています。
本人証明書類
顔写真、名前、そして生年月日の書かれた、政府発行の運転免許証、EAD、パスポート等の本人確認書類のコピーの提出が必要です。
現在AOS申請中であることがわかる書類
本来であればこのI-131を申請するにあたり、現在AOSの申請最中であることの証明書(レシート等)を一緒に提出する必要がありますが、もしAOSを申請する際、同じ封筒でこの申請書も提出する場合、特に何か別で提出する必要はありません。
証明写真2枚
2インチ x 2インチ、白かオフホワイト背景の証明写真2枚の提出が必要です。
What is filing fee?
ここからは気になる申請料金についてです。
通常、この申請書単体では申請するのに$575、バイオメタリックスに$85必要ですが、I-485を提出してグリーンカードが承認されるのを待っている人はこの申請料金を支払う必要がありません。
AOSの書類とまとめて提出すれば、現在AOS申請中である旨別途証明する必要はありませんが、もしすでに書類を提出していて、後からこの申請書を送る場合には、I-485のレシートなど現在AOSの申請最中であることを証明する書類のコピーを一緒に送付しましょう。
以上です!
次回の記事では、各項目ごとにどのように記入していくのかを紹介していきます。