前回の記事ではグリーンカードの申請に必要なI-485のインストラクションについて解説していきました。
今回は解説した申請書のI-485の各項目ごとにどんなことを記入したらいいのか解説していきたいと思います。
インストラクションではI-485と一緒にどんな書類を提出したらいいのかなどもまとめられているので、ぜひ一度確認してみてくださいね!
ビザ申請に必要な書類や申請料金などはその時々によって変わります。
こちらで記載するものは2021年1月末に提出した内容になります。こちらの記事投稿時の最新情報も入れていきますが、みなさんが申請する時には必ず公式ホームページ等での最新情報の確認をお忘れなく!
現在この記事を書きながら気づいたのですが、私が記入したときから既に申請書のフォーマットが変わっていました。
質問と番号にずれはあると思いますが、大体聞かれている内容に変わりはないと思うので、聞かれている質問を参考にしていただければと思います。
- Part 1, Information about you
- Part 2 Application type or Filing Category
- Part 3 Additional Information About You
- Part 4 Information About Your Parents
- Part 5 Information About Your Martial History
- Part 6 Information About Your Children
- Part 7 Biographic Information
- Part 8 General Eligibility and Inadmissibility Grounds
- Part 9 Accommodations for Individuals with Disabilities and/or Impairments
- Part 10, Applicant’s Statement, Contact Information, Declaration, Certification and Signature.
- Part 11 Interpreter’s information
- Part 12 Contact Information, Declaration, and Signature of the Person Preparing this Application, if Other than the Applicant
- Part 13 Signature at Interview
- Part 14 Additional Information
- 最後に確認しましょう!
Part 1, Information about you
1-4
現在の名前、そして過去に使っていた名前を記入します。入籍した後姓名をパートナーのものに変える人もいると思いますが、その場合はyour current nameは親姓を記入しましょう。
※新姓の申請の仕方は州によっても変わって来ます。マリッジライセンスを取るときに新しい姓名を登録してもらう州もあれば、入籍してからDMVやSSA(ソーシャルセキュリティー番号を発行するオフィス)で名前の変更をする場合もあります。
ちなみに私の住んでいるコロラド州では後者のパターンでしたが、入籍→ソーシャルセキュリティ番号申請→AOSの順番でやる場合、発行してもらうソーシャルセキュリティ番号に付帯する名前は旧姓になります。グリーンカードを申請してもらったのちにSSAにて名前の変更をしてもらうことができるようです。
ちなみに私は結婚→AOS(SSNは一緒に申請)の流れにしまし、結婚したタイミングでアメリカでの名前は米国人のパートナーの姓プラス新しいミドルネームをつけました。なので、今回申請書で使う「現在の名前」は全て新しい名前で記入しています。
念の為カバーレターで「結婚してこの名前にします」と一言添えておきました。
5-12
性別、出生地、出生国、A-numberなどを記入していきます。A-numberは承認された129Fに記載されていたりUSCISから過去に届いた手紙などにも記載されています
ちなみに実際申請書を見てもらうとわかりますが、こちらのA-numberはそれぞれの申請書の右上に記入する必要があります。
13-14
アメリカで郵送物を送る住所を記載します。14は人種売買被害者や特殊な理由でビザを申請している人が、USCISからの手紙を別の住所で受け取りたいときに記載します。Kー1で入国した人であればいらないかなと思います。
15-21
アメリカに最後に入国した際のパスポート、有効期限、パスポートが発行された国を記載します。20、21は最後にアメリカに入国した際の入国日、入国した場所を記入します。
22
ここで言われているinspectは入国審査のことです。
ここでは(a)にチェックを入れ、空欄にfiance of US citizenもしくはwith K-1 Visaなど、どんなカテゴリーで入国したのかを記入しましょう。
23
現在入国時にI-94の番号はもらえませんが、その代わりにオンラインで調べることができます。
最新のI-94の調べ方は別の記事にて解説まとめています。この方法で調べた情報をそのまま入れましょう。
24-25
まだビザの情報上は移民ステータスは変わっていないので、こちらはNon-immigrant with K-1 visaで大丈夫です。
25にはI-94に記載されている名前を記載しましょう。結婚して新姓にするとしても、こちらはIー94に記載されている名前を書くので注意しましょう。
Part 2 Application type or Filing Category
I-797のレシートのコピーを添付するように指示されています。I-797とはK-1 visaが承認されたことを伝えるUSCISからのお手紙ですね!
1
Family basedの、画像の編みかけした項目(K-1と書かれた項目)にチェックを入れましょう。
2
the Immigration and Nationality Act (INA) section 245(i)は古い法律で許可なしにアメリカに渡航してきた人たちに対してのものなので、ここはNoにチェックでOK!
3-4
K-1ビザの申請の際に使ったI-130のレシート番号を記入しましょう。レシート番号はNOA1の時にや承認された後に受け取ったNOA2にも記載されています。
5-9
ここで言うderivative applicantはビザ申請者の配偶者や21歳以下の子供のことですね。もし一緒に家族が申請しているのであれば名前などの情報を記入しましょう。
Part 3 Additional Information About You
1
これまでにアメリカで永住権を申請するための移民ビザを持っていたことがあるかどうかです。私は過去に学生ビザや観光/商用ビザはとったことがありましたが永住権を持つための移民ビザは取得したことがないのでNoにチェックを入れます。
もしここで該当する人はYesにチェックを入れて2-4の求められている情報を記入しましょう。
5-10
過去の居住歴を記入しましょう。ビザの申請の際にも過去の居住歴を記入したと思うので、そちらを参考にしながら記入していくとサクサクできるかと思います。
11-22
こちらもビザの申請の時にも記入した就労歴です。会社の名前や役職、就労期間を記入していきましょう!
Part 4 Information About Your Parents
1-16
ここではみなさんの両親についての情報です。
父親、母親の名前や誕生日、出生地などを記入していきましょう。
Part 5 Information About Your Martial History
1
現在の婚姻状況についての質問です。私はK-1ビザで入国し、結婚してからこのAOSの申請をしているのでmarriedにチェック!このブログを見ているほとんどの人が同じですかね。
2
配偶者がアメリカの軍関係、保安関係者かどうかのチェックです。私の配偶者は全く関係ないのでNoにチェックしました
3
ここに画像を貼り付けてください
過去の結婚した回数です。こちらは現在している結婚も数に含めます。もし過去に同じ人と複数回結婚したことがある場合は人のカウントではなく結婚自体の回数をカウントします。
私は初婚で今のパートナーとの結婚が初めてなので、ここは1と記入しました。
4-10
現在の結婚の情報を記入します。配偶者の名前、誕生日、結婚した日付や場所を記入しましょう。
11-16
アメリカ国内外問わず、過去に結婚していたことがある場合にはこちらに記入します。もし過去の結婚歴が1回以上の場合はPart14の空いているスペースを使うか、別紙で追加情報として情報をまとめて提出しましょう。
Part 6 Information About Your Children
1-16
もし子供がいる場合、成人しているしていないに関わらず子供の人数、それぞれの情報を記入しましょう。
Part 7 Biographic Information
この申請をしているのは日本人の私たちなので、自分の情報を記入していきます。
1
私はヒスパニックやラティーノではないのでNot Hispanic or Latinoをチェック。(ラティーノでありたかった!!!)
2-6
民族(私はアジアン)、身長、体重、目の色や髪の毛の色で該当するものにチェックを入れましょう。
もしハーフやクオーターの場合はraceのと頃に自分にぴったりのものを複数チェックつけましょう。
Part 8 General Eligibility and Inadmissibility Grounds
1-13
過去に何かしら社会的グループに属していたことがあるかどうかの質問です。軍関係もしかり、それ以外にも財団やクラブ、コミュニティに属していたことがある場合にはYesにチェックを入れましょう。
私は過去に国際的なチャリティー団体に所属していたことがあったので、そちらの団体の名前や所属していた場所などの情報を記入しました。
14-24
過去にアメリカのビザや入国関係で拒否/退去などされたことがあるかどうかの質問です。大抵の人が全てNoだと思いますが、上から訳していきます。
- 過去にアメリカの入国を拒否されたことはありますか?
- 過去にアメリカのビザ発行を却下されたことがありますか?
- 過去に許可なしでアメリカで働いたことはありますか?
- 過去に非移民として本来できないことを違法に行ったことはありますか?
- 今現在、または過去にビザ取り消し、剥奪、強制送還になったことはありますか?
- 過去に強制退去の最終通告を受けたことがありますか?
- 過去にビザ取り消し、剥奪、強制送還の最終通告を受け取ったことがありますか?
- 過去に永住権を取得した後取り消されたことはありますか?
- 過去に移民局から自主退去の指示がありながら、指定された期間内に退去できなかったことはありますか?
- 過去に権利取り消し、剥奪、強制送還に対しての取り消しの申請をしたことがありますか?
- 過去にJタイプの非移民になったことはありますか?
25-45
過去に何か逮捕歴や犯罪歴があるかの確認です。該当するものにチェックをしましょう。私は過去捕まったり何か犯罪になることをしたことがないので、全てのNoにひたすらチェックです!
46-60
犯罪は違反行為など何かするつもりがあるか、過去に何かしたことがあるか、の質問が続きます・・・・こちらも大抵の人はどんどんNoにチェックを入れていく感じでしょう。
61-62
過去にアメリカの公的救助を受けたことがあるかどうか、そして将来的に受ける可能性があるかどうかの質問です。救急車で運ばれたり医療的な緊急救助は除かれています。
63-69
1997年以降、強制退去の通告に対して従わなかったり拒否したことがあるかどうか、そして後半は過去に虚偽の報告や証明書の偽装などをしたことがあるかどうかの質問です。こちらも大抵の人がNoにどんどんチェックをつける感じだと思います。
70-73
過去にアメリカからの退去命令が出たり帰国するように言われたことがあるか、強制送還にあったことがあるか、違法に滞在したことがあるかなどに関する質問です。過去に違法なことをしたことがない人はどんどんNoにチェック
74-80
こちらはビザ取得の際にも何度か聞かれたことがあるように、多重婚をするつもりがあるか、アメリカからの脱税したことで市民権を剥奪されたことがあるか・・・など大抵の人がNoの質問ばかりです。
Part 9 Accommodations for Individuals with Disabilities and/or Impairments
障害を持っていたり身体的な理由で、何か施設や特別な宿泊場所の提供が必要になる人は記入しましょう。
Part 10, Applicant’s Statement, Contact Information, Declaration, Certification and Signature.
このセクションでは申請者についての情報や連絡先、サインなどを記入していきます。
1-2
この申請書を英語で自分で読んで理解して作成した人は(a)にチェック、自分の母国語に翻訳してくれた人がいて、翻訳された内容を理解しながら進めたのであれば(b)にチェック、もし第三者が申請しており、申請者が提供した情報をもとにこの申請書を記入しているのであれば2にチェックを入れます。私の場合は(a)にチェックを入れました。
3-5
申請者の日中の電話番号、メールアドレスを記入しましょう。
Applicant’s Declaration and Certification
ここでは最後の注意書きが書かれており、こちらを了承した上で次の項目にサインをします。
内容としては以下のようなことが書いてあります。
提出する書類は全て変更事項のない最新の書類こコピーまたは原本であり、USCISが後日原本の提出を要求する可能性があることを理解しています。
またそれに追加し、私が移民として適当であるかの判断のためにUSCISが必要とする、いかなる情報も提出することを認めます。
もし私が18歳から26歳の男性である場合、この申請書を出すことでSelective service systemに自動的に登録されることを理解しています。
これに加え、私はこの申請書、補助書類USCISno記録の中に含まれる情報を必要な状況において他の政府化機関や移民法取締局にも共有されることを理解しています。
私はUSCISが指紋、写真、署名の採取のためにバイオメタリックスに召喚することを理解しています。また、もし私がバイオメタリックスを求められた際には、私はUSCISが指紋、写真、署名の採取のためにバイオメタリックスに召喚することを理解しています。また、もし私がバイオメタリックスを求められた際には
- 申請書に記載した情報を自身で確認、理解していること
- 記入したすべての情報が入力された時点で正しく完全に記入されている
ということを宣誓することを理解しています。
偽証の刑罰のもと、私は申請書やそれに付随して提出する私自身が作成した書類の中で提供されている情報はすべて完全で偽りがなく正しい情報であることを誓います。
Applicant’s Signature
一つ前の項目をよく読み、内容を理解した上でサインをしましょう。ここはパソコンでの記入ではなく印刷してから必ず黒いペンでサインをしましょう。
Part 11 Interpreter’s information
もし申請書の作成に翻訳/通訳を使った場合、翻訳/通訳をした人の名前、団体名、連絡先等を記入しましょう。
Part 12 Contact Information, Declaration, and Signature of the Person Preparing this Application, if Other than the Applicant
もし書類の作成をしたほのが申請者ではなく弁護士など他の人を使った場合はこちらもPart 11同様に、申請を準備した人の情報を提出する必要があります。
Part 13 Signature at Interview
こちらは実際に面接をする際に記入するので何も記入しません。
Part 14 Additional Information
もし書類の作成の中で記入欄が足りなかった場合はこちらのスペースを使いましょう。もしここでも足りない場合は自身でwordなどの書類にPartどこのどの番号に対しての追加書類かを明記して一緒に提出しましょう。
最後に確認しましょう!
記入お疲れ様でした!最後にこちらを確認しましょう。
- サインは黒インクのペンで記入してありますか?
- それぞれの書類の上にA-numberは記入してありますか?
- それぞれの書類の上に自分の名前を記入しましたか?
(→詳しくはForm Filing Tipsを確認してみましょう) - 一緒に提出する必要のある書類はすべて揃っていますか?
(→一緒に提出が必要な書類についてはインストラクションの記事にまとめています)
これでI-485の記入は終了です!