K-1 Visa

【日米国際結婚】2020年アメリカK-1ビザ取得までのタイムライン

この記事にたどり着いた人の中には、

  • これからアメリカ人のパートナーとの結婚を考えている人
  • 婚約して、これからのビザについて調べている人
  • ビザの申請真っ最中で不安を抱えている人

など、いろんな背景の方がたくさんいると思います!

私は2020年の11月K-1ビザを取得して渡米、12月に入籍し、現在グリーンカードの申請を行っている最中です。
私もビザの申請前、申請中はいろんな情報を検索したり調べたり・・・ただ、たどり着く情報はどれもすごく参考にはなるものの少し前のものだったりしたので、できるだけ新しい情報として皆さんにシェアできたらと思って今回のタイムラインをシェアすることにしました。

また、私のタイムラインの中でよく質問さることがあるので、その中でもよく聞かれる「在米中のビザ申請スタート」「ビザ申請中の渡米」についても解説していきたいと思います。

ビザの必要書類や方式はその時々によって変わることがあります。
この記事で書かれていることはあくまで2019年秋頃の申請からのお話なので、最新情報は必ず大使館やビザセンターのホームページをご参照ください。
また、私が申請した時期はちょうどコロナに被ってちょっと特殊です。そちらもご了承の上参考にしていただけたらと思います。

私の申請から取得までのタイムライン

私たちは2016年に出会い、2019年の4月に正式に婚約しました。
以前こちらの記事で米国市民と結婚して渡米するためのビザについてまとめましたが、私はK-1ビザ、別名フィアンセビザと言われるものをとって渡米しました。

米国市民との結婚する際のビザに関する記事はこちら

私の婚約からビザ取得までのタイムラインはこちらの通りです。

2019年
4月初旬 東京で正式に婚約
7月下旬 私が日本での仕事最終出勤(10月退社)
8月中旬 観光ビザ(B-1/B-2)を使って渡米
同棲スタート
10月中旬 書類作成スタート、10月末に提出
11月中旬 書類提出から1週間ほどでNOA1が届く
2020年
2月中旬 ビザの最終手続き、結婚式準備のために私1人で帰国
3月下旬 NOA2受領
4月中旬 日本での結婚式の予定も、コロナの影響でキャンセルに。
在日米大使館も全面接のキャンセル
5月   トランプ前大統領が移民の受け入れ60日停止発表
8月中旬 緊急面接の申請をするも却下
9月初旬 痺れを切らして再びBビザ(観光ビザ)で渡米
9月下旬 インストラクションの受領
10月上旬 日本に急いで帰国、自宅隔離ののち書類集め
11月上旬 面接、ビザ取得
11月下旬 本格渡米

このような流れでした!
また渡米してからのことは別の記事にまとめていきたいと思いますが、ひとまずビザを取得して渡米するまではこのような流れでした。

通常のタイムライン

私のタイムラインを見ても分かる通り、コロナの関係でかなり特殊なタイムラインだと思います。
今この記事を見ている人はここまでコロナという特殊な環境に振り回されないことを祈って、私が申請前に調べ倒して得た大体のタイムラインもまとめておきます。

申請スタート
↓1−2週間
NOA1がアメリカの住所に届く
↓3ヶ月〜6ヶ月
NOA2
↓1ヶ月
case numberの書かれた紙が日本の住所に届く
↓1ヶ月ほど
インストラクション受領

面接

このような流れです。
本当に早い人はNOA1からNOA2まで3ヶ月ほどだったり、半年以内にビザをとって渡米する人もいるとか・・・
もちろんそれぞれにかかる期間はその時の政権やホリデーシーズンを挟むかどうかなどによっても変わってきます。

ビザ申請の大まかな流れ

ビザの申請をする前、大体どのぐらいの時間がかかるか、どんな作業や書類が必要かも把握しておきたいですよね。
流れで紹介した順番でどのような書類やどのようなことをするのかもまとめていきたいと思います。

1、申請スタート

ビザ申請の前半は、米国市民のバックグラウンドチェックと関係性が偽造でないかの確認です。
パートナーの過去の職歴や犯罪歴なども提出します。また、過去にパートナーとあった時の写真や関係性の証明も提出する必要があります。
申請に費用も期間もかかるとはいえ、結婚をしてビザを取ることがアメリカに居住し就業するためには一番簡単な道でもあるのでグリーンカード取得を目的とした偽装結婚のケースもありますし、人身売買の可能性もあります。だからこそ、二人の出会いやこれまでに実際にあってきた証拠の提出を求めてくるのです。

2、NOA2を受け取ってから

長い前半戦が終わると、次は日本国籍の私たちの番です。イメージとしては前半は米国市民のパートナーの情報、後半は日本人の私たちの情報を提出するイメージです。その関係もあり、犯罪経歴書や過去の職場の情報なども入れる必要があります。
のちにまた詳しくまとめますが、インストラクションというものを受け取ってからはビザ申請者用の健康診断を受け、最終的に面接まで漕ぎ着けます。

ビザ申請中によく出てくる用語まとめ

さて、ここまでビザ申請の流れをまとめてきましたが、ビザ申請前だとピンとこない用語も出てきましたね。
ビザ申請中はアルファベットやら数字やらの組み合わせがたくさん出てきます。
今全てを理解していなくても困ることはなく、プロセスの中で自然に理解していくと思いますが、知っておいて損はないのでここでビザ取得までに出てくる用語をまとめたいと思います。

I-129F

K-1ビザを申請するとき一番初めに提出する書類です

NOA1

Notice of Actionのことです。ビザの申請をしてから初めに受け取る書類のことで、申請書類を受領したことを知らせる紙です。この紙を受け取ったからといって提出した書類に不備がないというわけではなく、あくまで「お手紙受け取りましたよ」の知らせです。アメリカの住所に届きます。

NOA2

2回目に受け取るNotice of Actionのことです。提出したI-129Fが承認されて次のステップに行けることをお知らせするお知らせです。こちらの知らせを受け取ると、いよいよ後半戦に突入します。ちなみにこちらはNotice of Approvalと呼んでいる人もいますが、承認されたことをお知らせするNotice of Actionだから差別化するためにNotice of Approvalと呼んでいるのかもしれませんね。

Case number

ビザ申請の前半戦が終わり申請書が承認されるとcase numberというものが発行されます。こちらが発行されると警視庁に犯罪経歴書の発行申請ができたり、面接のためのDS-160という次のステップの申請書類の作成に進むことができます。

DS-160

上でも出てきましたが、面接に進む前に記入が必要なものです。イメージとしては、I-129Fで入力した情報の日本人側の情報を入れるというイメージです。

USCIS

United States Citizenship and Immigration Services、アメリカ合衆国市民権・移民局といいます。

「移民局(USCIS)は移民および帰化手続きに関するシステムを管理し、移民サービスに関する方針や優先事項を設定しています。グリーンカードや永住資格についてのご質問はUSCISにお尋ねください。USCISのウェブサイトでは永住者および条件付永住者についての有益な情報を提供していますのでご参照ください。」

USCIS公式ページより)

NVC

National Visa Center、米国移民局のことです。
「米国移民局(USCIS)が請願書を許可すると、ケースを米国内のナショナルビザセンター (NVC)に転送します。NVCがビザ申請者にすべての必要なフォーム、書類および申請料金の支払いに関するインストラクションを送ります。NVCがすべてのフォームおよび書類を受け取ると、書類を審査し、大使館・領事館でのビザ面接日を設定します。請願書を含むNVCに提出された全ての書類は、面接を受ける東京米国大使館・那覇領事館の移民ビザ課に転送されます。

 

と、ここまで必死にメモを取っている皆さん、「覚えられないし早速不安・・・・」なんて思っている皆さん、わかるわかる・・・
でも絶対大丈夫です!!

ビザの申請は待ち時間も長いし、上にあげた用語はこれからもたくさん目にしていくと思うので、自然に覚えていきますよ!

よく聞かれる質問

ここからは私のビザの申請のタイムラインでよく聞かれる質問についてまとめていきたいと思います。

在米中にビザ申請してもいいの?

私のタイムラインを見ていただいても分かると思いますが、私はBビザ(観光/商用ビザ)で6ヶ月間在米中にビザの申請を開始しました。

よくこの話をすると聞かれるのが「在米中にビザの申請をするのはダメと聞いたのですけれど・・・・」という質問です。

ここで一つ明確にしたいのが

「短期滞在ビザ/観光ビザで在留していながらビザタイプの変更をしてそのまま在留し続ける」ことに関してはグレーであるということです。

過去にはこれがOKだった時期がありました。ESTAで90日間滞在し、90日すぎる前に「結婚したくなりました!!」と言ってそのまま入籍、ビザステータスを帰ることもOKな時期がありました。しかし、これは今ではほとんど黒に近いグレーです。している人もいなくはないですが、推奨されないですしリスクを伴うやり方です。

ただ、短期滞在中にビザの申請を開始したとしても、その後出国して新しいビザの発行を国外で受けるのであれば、定められたルールには触れていません。

K-1ビザ申請の際に提出するI-129Fの中には「この申請書を婚約者と一緒に作っていますか」という質問項目があります。これは、実際にそれぞれの国にいて申請書を作っているのか、それとも同じ国にいて一緒に書類の準備をしているかの質問です。
私たちはこの質問に対して正直に「はい」で答えましたが、通常のタイムラインと比較してもNOA2の来るタイミングなどを考えて、特に支障にはならなかったと思います。

ビザ申請中に渡米してもいいの?

こちらもよく聞かれますね。よく、婚約者ビザ申請中の渡航に関してネットで検索すると
「リスクがあるからやめたほうがいい」
「もしかしたらビザの発行業務が一時ストップするかも?」みたいな怖いことがたくさん書いてありましたが、私は実際にアメリカにいるときに一緒に書類の準備だったり書類の送付をし、申請中も彼に会いにアメリカに行きました。

いろんな人のいろんな事情によってタイムラインも変わってくるかと思います。
私がビザの申請を準備する下調べをしているとき、大抵の人が婚約者とバラバラの国にいる間に申請をして、ビザの申請期間中ずっと会えなくて、ビザが出てから渡航→結婚という流れでした。

私もビザが降りるまでは日本で働いていて、ビザが取れてから仕事を辞める→渡航するという考えももちろんありましたが、以下の理由で先に観光ビザで渡航することにしました。

  • 10年有効の観光ビザを持っていた
    →一回入国すると大体6ヶ月は滞在可能
  • 出会ってからずっと遠距離
    →あった回数も過ごした時間も多いけど、一緒に住みたかった
  • 結婚式はセルフプロデュースで!
    →準備に時間がかかるから仕事しながらはしんどい
  • 親友の結婚式にどうしてもいきたかった
    →2020年3月にもう親友の結婚式の予定があった

ビザの申請をするとき、念のため大使館の公式ホームページで私がアメリカに観光ビザでいることに関して何か支障があるのか調べてみましたが、

「…短期間の渡米を希望している方で、その旅行が終了した後米国外の居住地に戻る予定で観光(B-2)ビザまたはビザ免除プログラムに該当する場合はビザなしで渡米することができます。」

アメリカ大使館公式ホームページより)

との記載があったので、まあ大丈夫だろうと思って申請しましたが、その後の書類の送付だったり、NOA1とか2の受け取りの時期だったり、結果としてはそこまで問題なくスムーズに進んだかと思います。

 

お、思った以上に長くなってしまった・・・!「自分がビザ申請する前にこんな情報が欲しかった!」という過去の自分に向けて書いていたらついつい長く熱くなってしまいました。笑

これからもたくさんビザ関係の情報あげていくので、ぜひ皆さんのビザの手続きの参考にもしていただけたら嬉しいです!

さて、次回の投稿では実際に私が申請時に提出したものについて詳しく解説していきます!

早速申請スタート!申請書類まとめはこちら